まいにち、なっちゃん。

あたしは、まいにち、なっちゃんです。

昔の人。

時々ふと


老人ホームでボランティアしていた時のことを思い出します



デイサービスのボランティアだったので

そこまで重い方はいなかったけど

ほとんどの方が90歳前後

認知症の方もチラホラいて

たまに怒鳴られちゃったりして(次の瞬間にはケロっとしていたり)

時々落ち込むこともあったけど

とても良い経験でした



" 昔の人 "


っていう表現は、あまり良くないのかもしれないけれど

あたしは尊敬を込めて敢えてこういう表現をしたい


昔を知ってる、ってすごい事だと思うのです



だから、ボランティアでお年寄りの方々のお話を聞くのは

すごく勉強になりましたよ




仲良しだったおばあちゃん


Kさん(仮名)


"最近男の人を知り合いに紹介されたのだけど

なんとも好きになれそうもないのだけど

それでも食事とか行った方が良いと思う?"



と、何故だろう

あたしは当時おそらく24、5歳


Kさん、おそらく84歳



何故か、何故か

あたしはKさんにそんなきゃっきゃした相談をしたのですよ

(もはやあたしがボランティアされてる説)



でも、Kさんは

それはそれは熱心に話を聞いてくれて



「いいかいなっちゃん

女っていうのはね、2、3回食事行けば、その人が自分にとって合うべき人か分かんだよ。


なっちゃんが気が乗らないって事が今の答えでしょうが」



∑(゚Д゚)



「で、もしそうならね、もうスパッとしな。

中途半端な事したらね、ダメだよ。

それが一番駄目。


なんでかっていうと

それはその人にとってすごく失礼な事なんだよ。

その人の大切な時間を奪ってる事になる。


良い女っていうのはね、そういう保険みたいな事は絶対にしちゃいけないよ、分かった?」


∑(゚Д゚)



K、Kさーーーーーん!!!



姐さんと呼ばせてもらおうかと思ったよ

旦那さんはすでにお空にいたKさんだけど

きっと愛し愛されていたのではないか、、と、あたしゃ思ったですよ、、、



それからしばらく経ち

あたしは今の主人と出逢うわけです


あたしは真っ先にKさんに報告をします

すごく良い人とやっと出逢えたよ

きっと結婚すると思うよ

本当に素敵な人なんだ、と



Kさんは、ポロポロ涙を流して喜んでくれて

"自分の孫のことのように嬉しい、、"

と、良かったねぇ良かったねぇ、と言ってくれたっけ





塗り絵が得意な


Mさん(もちろん仮名)


のことも、ふと考えます


Mさんは、身体が不自由で車椅子で生活していましたが

一番元気で活発なおばあちゃんでした

塗り絵が趣味で何枚かくれたっけなぁ

なっちゃんだから特別だよ!と



Mさんは、いつも元気だけど

たまにすごく落ち込んでいる時があって

"この話は誰にもしてないのだけど、聞いてくれる?"

と、あたしにだけ話してくれることが時々ありました


その時、言ってくれた言葉が

あの頃のあたしの支えとなっていたのです



なっちゃん、人間っていうのはね

不幸な人を見ると、心がホッとするんだよ。

悲しいけどね、人間ってそういうもんなんだよ。



でもね、なっちゃんだけは違う。

なっちゃんだけは違うのが分かるんだよ。


だから、そんななっちゃんだから、話せることがあるんだよ」




当時あたしは今ほど自分に自信がなく


漠然とした未来も不安で


本当に自分はこれで良いのか、と手探りでした



でも、Mさんのこの言葉を思い出すと

あたしはあたしで良いのかもしれない

と、思うことが出来て

よし、この道を歩いてこう!

と、改めて思えて


道しるべでした



その言葉がたとえ嘘でも、その場限りのものでも

あたしにとってはさほど重要ではありませんでした



でも、あたしだから、分かるものがありました


言葉には表せないのだけど



だから

"この話は誰にも言わないで"

と、Mさんに言われたいくつかの話は

あたしは本当に誰一人として話したことはなく

このまま一緒にいつかお空に行こうと思ってます






たまにすごーく恋しくなって

たまらなく会いたくなります


もちろんボランティアだから

お金は1円も貰えなかったけど

お金よりずっとずっと価値のある幸せをいつも頂いてました



最後必ずカラオケで締めるデイサービスでした



なっちゃん


"瀬戸の花嫁"


が、歌えるようになったよ



今日は、頭の中でずっと流れています