まいにち、なっちゃん。

あたしは、まいにち、なっちゃんです。

あの子は早稲田大学へ行った。その2

あの子は、本がとても好きで読書家だった

あたしは、単位制の高校へ通っていたのと
しかも病気で休学して見事留年したので
高校生活は人よりとても長く
そんなわけで、授業も後輩と一緒に受けていた


あの子は、いつも本を読んでいて

いつも色んな本の話をしてくれた


あたしはというと
漫画専門学者だったので
活字、怖や怖や〜てな感じで

って、簡単に言うと " 本が読めない "


そんなあたしをどうにか読書仲間に引き入れたいあの子は
ある日一冊の本をプレゼントしてくれた

会うたび
なっちゃん先輩、読みました!?」
と、聞いてくる

「いやまだ読んでない」


また再び
なっちゃん先輩、さすがにもう読みました!?」

「いやもう少しかな、気持ちが乗るまで」


とかうだうだとその会話を幾度となく繰り広げた結果


あたしは

気付いた





" やっぱ、読めねぇなぁ "


あたしは、その本を結局3行ほどしか読めず
いやいやせめてページめくりましょうよ!
とか言われたけど
読めないもんは読めない
あたしはそういう人間だ(byビッグなっちゃん)


あたしは、あの子に

「あたしにはまだ本は早いから、まずは絵本にしてくれない?」


と、逃げる為に発言したのだけど

あの子は真面目な極みな子だったので
それから本当に毎週絵本を持ってきた!笑

これは、絵が多いですからね、とか
これは、文字が大きいですからね、とか
言いながら


毎週同じ授業を取っていた合間の休み時間になると
あの子と一緒に絵本を読んだ
あの子は必ず2冊持ってきてくれて
中にはあの子が昔作った手作りの絵本まであった


周りの先生や生徒たちは不思議そうに笑ってた


でも、あたしはあの時間がすごく好きだった


「また持ってきたのかよ!」

と、笑って茶化してたけど

でっかい絵本を毎週2冊持って学校に来てくれたあの子に
今になってすごく感謝している



あの子、元気かなぁ