まいにち、なっちゃん。

だいたい、まいにち、だいばくしょう。

ぐるりのこと。

" ぐるりのこと。"


という大切な映画がある

木村多江さんとリリーフランキーさんが夫婦役で

その夫婦に訪れるとてつもなく悲しいことを、少しずつ少しずつ時間をかけて向き合っていく

そんな映画


何度も何度も観た

何度観たかはもう分からない

自分を見失いそうな時、実際に見失ってしまった時には、ひたすら繰り返し観た


精神を病んでしまった木村多江さん演じる奥さんに、リリーフランキー演じる旦那さんはこう言う

「色んな人に好かれようとすんな」

って


その言葉は、それはそれは昔、父ことパパに数え切れないぐらい言われた言葉だった

そう、あたしは、リリーフランキーにパパを重ねていたのだ

そしてそう思うたびにまだ見ぬ旦那さんを夢見てた

いつか出逢うのかなぁ、出逢えるのかなぁ


でもやっぱり、信じてみていた



パパは言った

"パパはお前が幸せならどんな形だって良い"と

学校行ってようが行ってなかろうが

仕事してようがしてなかろうが

一人でずーーっと家にいるのが、お前にとっての本当の幸せなら

どんな形だって良い

お前が心の底から笑っているなら


パパはお前には笑っててほしい

ただ笑って生きていてほしい








つい最近主人にふと言った言葉がある

「毎日ヘラヘラして過ごしたい」

すると主人は大笑いしながら

「いやもうしとるやんけ!」

と言った



もしかしたらもうあの頃のパパが願ってくれた

"あたし" になっているのかもしれない、と

久々にあのパパの言葉を思い出して、ひとりでちょっと泣いた



パパのように

すべてを受け入れてくれる大好きで大切な主人に見つけてもらい

毎日笑って暮らしている

元気ない時もあるけど、辛い時もあるけど

笑わないことが一度もない日は絶対ない



気付くとあたしはもう何年も

" ぐるりのこと。"

を観ていない



さぁ、これからどうする?

多分何やっても楽しいはず

でも絶対忘れちゃいけない

あの日々とあの言葉だけは